医療者の薬物乱用

ある日のこと、米ミネソタ大病院救急医学部の日比野誠恵氏は、深夜勤の看護
師マイケルと救急部の看護主任が何やら神妙な顔をして抱き合っている場面を目
にしました。後でよくよく事情を聞いてみると、どうやらマイケルが救急部のモ
ルヒネ系鎮痛薬を盗用していたことが発覚し、その日の勤務を最後にリハビリ施
設に入るということでした。マイケルは20歳代後半のちょっと影のある「イケメ
ン」。仕事もよくできて頼りになる看護師で、皆非常に残念がったそうです。
　「この国で長く臨床をしていると、医療者による薬物乱用・依存・盗用という
ケースにも出くわします」と語る日比野氏。2004年にJAMA誌に掲載された文献に
よれば、アメリカの医師の生涯における薬物乱用の頻度はおよそ8～15％で、非
医療者と同程度。ただし、この手の乱用の恐れのある薬物を比較的入手しやすい
と考えられる麻酔科医や救急医、精神科医では、頻度が比較的高かったそうです。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　日経メディカルオンラインより


看護師や医師、薬剤師など、薬が入手しやすい医療者が
薬物乱用するというのは、アメリカのドラマでもおもしろおかしく
やっている「ナースジャッキー」というのがありますが、本当に
やっぱりあるのですね。
DHEAに効くリタリンなどは、覚醒剤に似た作用をするし、
薬は、両刃の刃です。