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日々の日記
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中国での突然死が増えているという状況を踏まえて、このシリーズでは「突然死リスク」を予防するための考え方をお伝えしたい。しかしその前に今回は、駐在員ではなく出張者だが、実際にあった中国での突然死の事例を御紹介しておきたい。

◆慣れた出張先

 55歳の男性T氏。上海にある取引先中国企業に発注した製品に不具合が出たため、これに関する調査と打ち合わせを行うべく、急遽、現地に出張することになった。上海行きのフライトは朝一番の便なので、出発前夜は成田空港近くのホテルに宿泊した。といってもこれは、上海への出張が多いT氏のいつものパターンでもあった。

 翌日の現地時間午後1時過ぎにT氏は浦東空港に到着し、出迎えていた現地取引先関係者の車でそのまま取引先の工場に向かった。現場での調査やヒアリングをひととおり終えたあと、企業幹部と不具合の原因とその対処に関する打ち合わせに入った。打合せは順調に進み、今後の見通しについてもある程度のメドが立てられそうな状況であることが分かった。初日としては上々の成果で、細かい点については翌日さらに詰めることにした。そしてT氏は、いつものように相手の幹部たちと夕食の円卓を囲んだのだった。

 会社の定期健康診断を毎年きちんと受けていた彼は、それまで、特に医師から何かの病気の徴候について指摘を受けたことはなかった。血圧はやや高めではあったが正常範囲内だったし、他の検査結果にもとりたてて異常はなかった。強いていえば、いわゆる「メタボリック症候群」には気をつけるようにというアドバイスを受けたことがあるぐらいだった。

◆最期の晩餐

 その晩はいつもと同じように酒も呑んだが、彼は決して酔いつぶれるほど呑むようなタイプではなく、したがって酒量は、いかにも適量というレベルでしかなかった。

【ヤフーニュースより】

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