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文明概念をめぐる問題
西欧語の "civilization"(英語)などの語源は、ラテン語で「都市」「国家」を意味する "civitas" に由来する。ローマ時代の文明とは、字義通りに都市化や都市生活のことであった。

伝統的に、文明は野蛮や未開と対置されてきた。ここには、高い文化を持つ文明の光と、その光が届かない野蛮や未開の闇という世界像がある。

都市生活の素晴らしさや、野蛮・未開の劣等性を知識人たちが疑わなかった時代には、文明とは何かという理論的問題は発生しなかった。しかしそこが疑われるようになると、自民族・自文化中心主義をとりはらった文明の定義が求められるようになった。この要請に応えようとおびただしい定義が提案されたが、概念問題の難しさは少しも減っていないように思われる。

以下では各時代の文明観、諸学者の文明観を紹介する。

【フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より】

世界の文化

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